華冷えの夜に。

なんでかな。

親も、友達も、親友も。
誰の前でも泣かなかったのに。
何故か涙してしまったのは。
きっと彼が優しいからで、
きっとあたしが脆いからで。

電話の最後の告白に涙は止まらなくなって。

普遍を願うよ？
でも誰もが変わらずにはいられないよね。

だからこそ、今はあなたの言葉を信じたい。
それしかできないから。


華冷えの夜に。
あたしは彼の人の指をほどく。
赤い糸だけ弛ませて。
あたしは彼と離れてく。

互いのために









引っ越し前夜、遠距離恋愛カウント開始。